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測定例、Bさんのケース <寝室の電場対策>

執筆者の写真: tantan1209tantan1209

測定例、Bさんのケース


Bさんのご自宅は木造建築で、木造建築でした。現在の一軒家に越してきてから不調を感じるようになった、とのことでした。また、常に不快感と不調を感じてしまうため、原因を探して欲しいとの事でした。

Bさんのご自宅では、すぐ近くにある、5G稼働の携帯基地局の事も気にされていました。既にエコロガの高周波遮蔽布や、アルミ網等でほぼ全ての窓を対策されていたため、簡易測定器(EMFー390)では室内で高い高周波を検知する事はありませんでした。但し、アルミの網、エコロガの布をめくると、5〜10m W/m2程度の高周波の数値が出る状態で、ひとたび外に出ると、携帯基地局の見える位置では、7ー15mW/m2の高周波数値が常にある状態だったため、引っ越してから体調を悪くした、という点については、後述する他要因も含め、大きな引き金となった可能性は否めないようでした。

家の中では、ご主人がパソコンや端末等をたくさん持っているので、それらの電子機器等も日々の不調の原因となっているのではないか、ということで、方々測定をさせていただきました。


ご主人の部屋のWi-Fi等から、室内で高い高周波を検知する事はありませんでした。別室でも、壁を通して、高い高周波を検知したり、ご主人が機材を使い始めたことで電場が極端に高くなることはありませんでした。


1日のうち一番長く滞在されているというキッチンを調べさせていただきましたが、1箇所、出入り口付近の壁からは高い電場が生じていたため、導電性シースルー布を貼り、プラグインアースでアースすることで電場は下がりました。また、ご相談時より気にされていた、「いつも19時以降に具合が悪くなる」とのことについて、測定をさせていただきましたが、その時間以降の電場、磁場、高周波ともに大きな変動はありませんでした。



ダイニングキッチン 

出入り口壁面 136.7V/m 0.62m/G

   対策後、0.3V/m以下に下がりました。


寝室以外では一番長く過ごされているというダイニングキッチンでは、机や床等からは深刻となるような数値はでていませんでしたが、出入り口の壁面からは高めの電場が生じていたため、導電性シースルー布にて対策を致しました。時間によって大きな変動は確認されませんでした。


キッチンについては、6畳程の部屋中に必要以上のコンセント(5箇所程)があることを考えると、本来設計時点でこれを最低限にしていく必要のあるものであったと感じました。


ご主人との生活空間である一軒家からは、長時間滞在しているキッチンのスペースでは、1箇所の壁以外、殆ど問題は見られませんでしたが、すぐ向かいにあるBさんご実家(木造建築)の、いつも寝室として使っているというスペースでは、床、壁等あらゆる箇所から、100〜200V/mを超える電場が確認されました。この寝室は、Bさんが子供の時から使っているということで、長年その影響が蓄積されているものと思われました。



ベッド 147.8V/m



寝室 床 138.5V/m 0.1m/G

   対策後、床0.5V/m 以下に下がりました。


寝室床全体は、高い電場が発生していました。このすぐ上にベッドがあるため、要対策でした。アースリネンシーツほか、Bさんがお持ちだった導電性のシートにてベッド側の床全体を覆い、アースを取りました。

あえてアースリネンシーツの使い方を、ベッドシーツとしての使用ではなく床に敷いた理由としては、壁がわも対策の必要があり、ご本人も酷い電磁波過敏ということだったため、肌に直接電場の通り道となるアースリネンシーツが触れる形よりも、こちらの方が良いかもしれないという判断のもとでした。



寝室 頭部引き戸面 212.3V/m 0.16m/G


頭部壁面 224.1V/m 0.25m/G


   頭部壁面 270.0V/m 0.14m/G

   

対策後、0.7V/m以下に下がりました。

壁面全体にも、高い電場が発生していました。このすぐ横にベッドがあるため、要対策でした。ベッドを壁面から離しても、空間に30ー50V/m程度の電場数値を確認したため、壁も対策をしました。壁対策には、重量の軽い導電性の布(導電性シースルー布と、EMFA製造のスパンボンド)を用いて覆い、アースを取りました。


これまでBさんは、以前購入されたという小さなアーシングシーツをベッドの足元に敷いた上で、そこから自身の体をアーシングする、という形をとっていたのですが、現状のベッド周りの強い電場に対する対策としては、間違えた対策であったため、これをやってしまうと、既に強い電場が生じていたベッドからBさん自身に帯電し続けていたことに加えて、Bさんの体を通してして電場がアーシングマットに抜けていく、という状況になっていたため、かえって逆効果であった事をご説明させて頂きました。



また、トイレに行った時も不快感を感じるということでしたので、ウォシュレット付きのトイレは、思っている以上に電場が強いことをご説明させていただきました。


トイレ寝室 頭部引き戸面 843.0V/m 0.37m/G

ウォシュレット等のトイレでは、とても電場が高いこと、アースをされていても、プラスチックを通して電場が生じてしまっていること等をご説明させて頂き、通常であれば短時間使用で気にしなくても良いスペースですが、電磁波過敏が酷いと、この短時間でも体に応えてしまうことがあるため、コンセントを抜いた状態で使用してはどうかとご提案致しました。                                                

今回は、Bさんの生活上では、一番の問題は寝室の強い電場のようでしたが、Bさんが子供の頃から使用していたスペースで、精神的に居心地が良い場所である反面、小さい頃からずっと、この高い電場の状態で過ごされていたという事を考えると、長い時間をかけて、電磁波に対する耐性が徐々に失われていった可能性が高く、その経緯の上で、環境の変化等をきっかけとして、酷い電磁波過敏となった可能性が高いと言えそうです。


また、あらゆるスペースでいつもビリつく、不調を感じるようになった、というご相談でしたが、もしかすると、常日頃寝室で過ごしている分、時間差で常にBさんを苦しめている事に繋がっていたのかもしれない、という考察の上、ひとまず、22時ー6時頃までを過ごしているという寝室に対する対策を行なった事で、数週間後、どのように変化が起きるか様子を見ましょうということになりました。


また、Bさんのご家族の中で、特にBさんばかりが電磁波過敏の症状を経験してしまい、他のご家族になかなか理解していただけないような状況が生まれていたのは、不幸にも、この家の中で、Bさんが、電場の影響も高周波の影響も一番受けやすい環境下に滞在されていた事が多く、他の人がそこまでの環境を経験していなかったために、他の人には理解されづらい状況が生まれていたのではないかと考えました。


今後も引き続き、可能な限り、電磁波環境の状況を把握して対策を行っていくことで、Bさんにとって少しでも体調の改善があればと願います。


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