top of page
10661970_918330071527907_2522709725144561829_o.jpeg

高周波について

高周波とは非電離放射線のことで、現代では、Wi-Fiやスマホ、PC、携帯基地局等、今やありとあらゆるところに、高周波電磁波(電波)は漂っています。

 

日本では、中継基地局からの高周波電磁波規制が1000μw/cm2と、アメリカに並んで高い水準となっている一方、国土面積は世界で63位と、その高い数値に対して建物室内面積とのバランスが取れていない現状にあります。

 

このバランスについては、アースを必須としていない日本の住宅室内における電場の影響についてもよく言われる事ですが、高周波についても、室内の素材により乱反射する性質を考えた時に、やはりそのバランスについてを考える必要のある点です。

 

他の国の基準値との比較は下記の通りです。

 

・アメリカ/日本 1000μw/cm2

・ICNIRP 900 μw/cm2

・中国 6.6 μw/cm2

・スイス 4 μw/cm2 

・ロシア 2.4 μw/cm2

・オーストリア 1μw/cm2

・オーストラリア0.001 μw/cm2

 

 

厳密に言うと、携帯基地局や放送タワーからの規制値と、スマホやタブレット等の基準値とでは異なります。詳しくは下記リンクをご参考下さい。

 

http://dennjiha.org/?page_id=15017

 

上記リンクより引用させて頂きます。

 

■遠方界

携帯電話基地局や放送タワーなど、遠くから来る電波は電界強度(V/m)、磁界強度(A/m)、または電力密度(μW/cm2)の3種類の単位で規制値が定められています。

 

これらは機械で測定することができます。これらのうち、管理環境の電力密度の規制値は1000~5000μW/cm2で、一般環境では、さらに安全率をかけて5分の1にした、200~1000μW/cm2が規制値です。

 

数値に幅があるのは、周波数によって異なるからです。よく「日本の電波の規制値は1000μW/cm2」と言われますが、厳密には「周波数が1.5GHz(1500MHz)以上の電波の規制値は1000μW/cm2」となります。

 

 

■近傍界

 携帯電話・スマホなど、体のすぐ近くからの(近傍界)電波を直接測定することは困難とされています。そのため、近傍界電波では「局所SAR」で規制されています。局所SARとは、人体が電波にさらされることによって、任意の10g当たりの人体組織に吸収されるエネルギー量です。ファントム(頭部など人体の部位の模型)に携帯端末から電波を浴びせて、装置で電界強度分布を調べます。局所的な温度上昇が1℃を超えなければ健康に悪影響を及ぼすことはないとの考え方から、局所SARの基準値は2W/kg(四肢では4W/kg)と定められています(一般環境の場合)。

(電磁波問題市民研究会より引用)

 

自分の携帯電話のSAR値がわかった時に,どのくらいの基準であれば安全なのかという点については、現段階では目安を割り出すのが難しいのが現状ですが、例えばドイツでは、0.6以下のものにエコラベル「ブルーエンジェル」が導入されています。これは、ドイツの研究で、10年以上の携帯電話利用者に、脳腫瘍の一種である神経膠腫のリスクの増加が見られたことからですが、その意味では,ドイツの値を参考とすると良いかもしれません。

 

さて、スマートフォン全般には、高周波エネルギーへの暴露に対する下記のような注意書きがあります。(省略引用)

 

・持ち運ぶ際暴露レベルを抑える為身体から1.5 cm 以上離す

(iPhone7からは5mm)

 

・金属ケースの使用は避ける ・高周波エネルギーへの暴露は、時間、距離と関連。ハンズフリー オプション(スピーカー)や、付属のマイク付きヘッドフォン、他 社製ハンズフリー機器を使用した上、できるだけ体から離して持つ

 

等として、

 

「SAR測定値は総務省の定める曝露ガイドラインを 上回る場合があります。」

 

等と加えられている注意書きのケースもあります。

 

これらの注意書きは、電磁波の人体への影響 を意識してのものですが、つまり、「基本的に 体から離して使う電子機器」であることを前提としている一方、機器を耳に当てての通話、ゲームや長時間ネットを使う事に対する注意等は、今のところ適切な声かけを政府も企業も行なっておらず、推進されているGIGA Schoolについても、相応なガイドラインがありません。

学校内の場合、測定器でWi-Fiの数値が普段から高い数値が検出されることは殆どありませんが、近くの携帯基地局が窓側にある場合や、校庭等の付近では、比較的高い数値を検出することがあります。

 

住宅室内の場合、高周波が乱反射しやすい素材を用いた壁等の室内等の場合では、高周波数値が6倍にもなる事があり、受動被曝という現象を起こす事があります。また、携帯基地局が家の近くにあり、室内にその高周波が常にある様な場合には、室内のWi-Fiからの高周波等も受ける事になり、複合的かつ長期的に被曝し続ける事になり、注意が必要です。

 

職業柄PCに囲まれている中ワイヤレス機能を駆使しているような環境では、高周波電磁波と同時に低周波電磁波の影響も大きく、より多くの被曝が有ると言って良いでしょう。

 

高周波の影響による症状で軽度の症状として気がつかれにくいものとして、スマートウォッチと皮膚との接触部分の赤みや皮膚炎に悩む人のケースがあります。血液検査を行わないまま金属アレルギーと判断している人が多いようです。また、スマホ長時間使用で頭痛や、使っている腕や手の甲に湿疹や皮膚炎を経験する人も一定数います。

 

コロナ禍に突入してから急増したのが「テレワーク鬱」ですが、重度の電磁波過敏過敏になると、鬱状態や不安症状が大きくなります。とくに通常職場ではアースされているビル等が殆どですが、アースを必須としていない住宅建築の環境下で、強い電場の発生している場で長時間労働している事に加えて、殆どの人がWi-Fiで一日中ワイヤレス機能を使っている事も考えると、電場と高周波の両方で体調不良を起こすことは自然な流れと言えるでしょう。

「電磁波って、何?」項目の最後に電磁波過敏症による具体的な症状を記しましたが、高周波による影響は、症状が重いステージへと移行してゆくにつれ、ゆっくりじっくりとこれらの多様な症状が次々と現れます。非電離放射線障害、あるいは遅延性放射線症候群と言っても過言ではないほどで、より周波数が高い放射線の場合は、放射線障害、急性放射線症候群等と言われている、その仲間と考えるのが本来の正しい認識なのでは無いかと言えるほどです。様々な症状がわかりづらい形で、時間をかけて症状が出るため、電磁波の影響の中でも最も厄介で、よりきめ細やかな注意を払う必要のある分野と言ってもいいでしょう。

​◆電磁波環境高周波測定(出張)/カウンセリング

​◆参考文献

AdobeStock_13199756_Preview.jpeg
AdobeStock_401145547_Preview.jpeg
farred1_1.png
336605379_938656317287565_4077288889822364205_n.jpg
bottom of page